夏の建築現場の注意と熱中症対策

建築

こんにちは白髪メガネのさちこです。建築現場の熱中症対策を記事にしました。現場勤めの皆さまの参考にしていただけたら嬉しいです。

熱中症の症状

熱中症は死に至るおそれのある病態です。意識があるか水分を自力で飲めるかなどの状況により、指定の医療機関に連絡をしてください。

【軽度の熱中症の症状】 めまい・立ちくらみ・筋肉痛・汗が止まらない

【中度の熱中症の症状】 頭痛・吐き気・カラダがだるい(倦怠感)・虚脱感

【重度の熱中症の症状】 意識がない・けいれん・高い体温・呼びかけの返事が異常・まっすぐ歩けない

特に注意したい作業

コンクリート打設作業

コンクリート打設作業は時間との勝負です、そして作業が始まると途中で止める事ができません、そのためこの時期は危険な作業になります。ポンプ車数・圧送人数などを検討して短時間での作業に努めましょう。

対策:空調服の着用・コンクリート打設箇所への送風、冷却設備の設置・圧送技能者を増員し交替要員を配置して休憩が取れるようにする

屋内作業

屋内は直接の陽射しがなくても風の通りが悪いため、熱気がこもり意外にも熱中症になりやすい環境です。

対策:空調服の着用・大型扇風機や冷房設備(エアコン)設置

参考資料

別添資料2 「2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況(2020年1月15日時点速報値)」[PDF形式:645KB]

事務所や作業現地に設置(冷蔵庫・保冷バッグ)

  • 経口飲料水: OSワン・スポーツドリンクなど身体への吸収が早い飲み物
  • 保冷剤・氷: 首筋、脇下、股関節などに当てると効率良く熱を取るこどができます
  • 塩 飴  : 発汗による水分だけでは補えない塩分を補給しましょう

熱中症予防情報(WBGT値)の活用

【WBGT値とは】気温に加え、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮した暑熱環境によるストレスの評価を行う暑さの指数。毎日熱中症予防情報が発信されていますので、指数が高い場合には作業中止を検討することをお勧めします。

環境省熱中症予防情報サイト暑さ指数

適度な水分補給、休憩と声かけ

近年は熱中症対策の意識も高く、水分の小まめな補給はできているようです。しかし休憩については一段落してとなる場合があるため、一時間に一回休憩できるように声かけをしましょう。またその際に体調観察をして、気になるようでしたら職長や監督に報告、指示に従いましょう。

車の中も油断大敵

3時休憩後に戻らないと様子を見に行くと車中でぐったり』と言う事例をよく聞きました。車の中だと異変に気づきにくいですよね。作業場所・休憩場所など自分の居場所を誰かに伝えておく事を忘れずにしましょう。

当日作業者全員の健康状態を確認 

現場監督であれば、当日の作業者全員の健康状態を把握しておかなくてなりません。特に新規入場者の入職日が浅い人、高齢者、血圧、体温に要注意してチエックしておきましょう!

現場の巡回や検査時には、作業員の様子や作業現場の環境に注意を払い、怪しいと感じたら事務所や涼しい所で休ませて、頭痛・吐き気・水分が取れないなど熱中症の症状があれば、病院へ連れて行く、または救急車の要請をするなどの判断をして重症化を予防しましょう。

厚生労働省「STOP!熱中症クールワークキャンペーン』】

まとめ

年々暑さが厳しくなります、できれば熱中症予防情報が高い場合なら作業中止にしたいです。工期・工程・売上などありますが人命が第一ですよね。本日も笑顔であなたが自宅に戻ることを願っております。

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