こんにちは白髪メガネのさちこです。今回は建築現場について話をします。興味がある人、仕事先として気になる人の参考にしていただけると嬉しいです。
私の建築現場体験
建築関連の仕事を続ける中で、興味があった『建築現場』に飛び込んだ時に感じた事を記事にしました。当時、私の立場は『建築監理技術者』でしたが『建築現場監督』に向いている人ポイントもも載せておきますので、仕事選びの参考にしてください。
設計と現場は違う
やはり図面だけの世界と実際の現場は違います、いくら図面に状況を落とし込んでいても、それが現場でどのように干渉するかは現地調査しないと分からないのです。図面の上の線は比較的自由に動かせますが、現場では障害が沢山あるのです。それらをひとつひとつクリアしなければなりません、何故なら建築工事ができないからです!トラブルがある度に、私は上司に頼って行動しておりました。
ポイント:問題解決能力と行動力が必要になります
事件は現場で起こっている
工事前に図面のチェックはしますが、設計者でない限り全て完璧に把握出来るわけはありません。現場の進みに合わせて熟読するって感じです。だから設計図面寸法のミスとかはその時に気づいたりするし、また施工ミス、発注ミス、連絡ミスその他・・・そう事件は毎日現場で起こっています。
そして対応・処理にスピードを要するため、多くの経験値が必要になります。私は即上司に電話して指示を仰ぎました。こうして、私は毎日現場に行くことが憂鬱になるのでした。
ポイント:毎日変化に富んでいることが楽しめる人
安全第一
マルタ島留学中に見た建築現場の様子にびっくり!
何だか危険すぎじゃないですか?日本の建築現場の安全管理は優秀です。
一番大切なのは安全です!
建築現場の事故は重篤災害になりやすいです。少しのつまずきで転んでも大怪我の可能性が大きいのです。『作業員の安全を守るべく安全点検・指導をしなければなりません』って、指導とか私は苦手でした。会社の協力業者さんだから、基本的に皆様には優しくしていただきましたけど。裏技は、ボスに後ろ盾してもらって、どうにかしてもらいました ( ̄▽ ̄)
ポイント:人に指示ができる人、リーダーシップのある人
車両マニアにはたまらないラインナップ
車やバイクは好きでしたが、重機などは全く分からない状態でした。しかし業者はプロの方々ですので施工に支障はありませんでした。ただ業者任せにならないように知識がある方が計画は進めやすいと思います。また現場での重機の作業・クレーン作業はとても危険なので安全確保は重要です、私は邪魔にならないようにいつも少し遠くで見守っていました。
※クレーン車両はトランスフォマー的な展開でカッコ良かったです
ポイント:いろいろな重機たちに遭遇するので重機が好きな人
足場が掛かると眠れない
現場といえば足場ですよね。足場設計もかなり重要な計画です!知識も必要!そして、やはり大切なのは現場での確認です★図面を見ながら、足場屋さんが作業してくれますが、最終的な検査は検査員と立ち合いでチェックします。そして、毎日作業前にチェック!滑落事故、死亡事故の多くが足場での作業中に起こってます。後は台風ですね・・・もう、来たら夜も眠れない。最善の策を施します。もちろん翌日は現場に直行です!当時に来た台風は大型でしたが幸い被害はありませんでした。例え台風が来ても足場が崩れるなど、あってはならないのです。
※基本:台風時の足場防護ネットは台風巻
ポイント:おおらかで、多少のことでは動じない人
足場が取れて姿を現す建物の素晴らしさ
足場が掛かり建て方作業が終了すると、防護ネットで建物本体の姿は隠れてしまいます。その後、内装の作業が入り足場が必要な作業が終了して、いよいよ、足場の解体が始まります。足場が無くなることの安心感と共に、建築物本体の姿が現れます。多くの現場監督の人はこの瞬間に感無量になる事と思います。沢山の業者や作業員の協力により出来上がった作品!まだ、最終段階ではありませんが、嬉しく誇り高い時間です。
※この瞬間が一番好きという先輩方が多く居ました。
ポイント:目に見える成果と達成感を感じたい人
高所恐怖症は無理
あまり高くはなくても、基礎型枠の上に登るし、足場で高いところまで行ったり、台風対策のために屋根に安全帯つけて屋根材固定したりと、高所恐怖症では厳しい局面は多くあります。私は、それ程ではありませんでしたが、流石に移動式クレーンで高所の作業仕上がり検査に立ち会った時は下を見ることが出来ませんでした(行政の監督員時代)。高所恐怖症の人には勧められない職種です。
ポイント:高い所大好きな人
近隣クレームは完全に阻止せよ
建築工事となると、車両、騒音、安全など近隣の人達にとっては悩まし事が多く発生します。勿論事前に工事案内を配布・挨拶などしますが・・・やはり人間感情的な案件も多く、対応ひとつで拗れるケースもあります。工事の円滑な進行のため、この辺りは上司や関係部署または施主と相談して、すれ違いのないようにしたいものです。幸い担当現場では深刻なトラブルはありませんでしたが、近隣の方とのコミュニケーションと良い距離関係には最善の注意を払いました。
ポイント:コミュニケーション能力のある人
まとめ
建築現場監督は肉体的にも精神的にもタフさが必要です。どんな事件・事故にも動じないメンタルがあれば刺激的で成果が目に見える最高の職場かもしれません。
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